はじめに
- 木製のレーザー加工部品は大変精巧にできています。レーザー部品のつなぎ目に板のオモテとウラからカッターの刃を入れ、丁寧に部品を外します。
- 使用する番号の部品だけを取り出し、残りは口紙と一緒にビニール袋にもどしておきます。
船体骨組み
キール・フレームの組立は、接着剤を極、少量使って仮止めし、本付けは全体の仮組が終わってから直角・水平・垂直に注意して木工用瞬間接着剤を横から流し込むようにして接着すると作業が早く進みます。
外板張り
- フレームの外板材接着面にあらかじめ合成ゴム系接着剤(G-17) を薄く塗布してから木工用瞬間接着剤を使いますと早く強力に接着出来ます。
- 外板ひのき材は、水またはぬるま湯に浸けて曲げますが、緩やかに曲げる場合は伸びる方の片面だけに浸けても良いでしょう。
きつい曲げは、両面に水を浸けて円筒型の曲面に当てがい曲げます。曲げたまま乾燥させ、接着します。 - 外板材の A 曲げと B 曲げについて
A 曲げ = 板の厚み面を曲げる(通常の曲げ方)、B 曲げ = 板の幅側(広い方)を曲げる。この2種の曲げ方を併用すると、チャールズヨットのような船首部が丸く円錐状に傾斜があるときに、段差がつきません。 - 塗装完成後に船体表面の亀裂(割れ)防止のために、外板を張り終えた時点で船体内側から接着材を全面塗布して補強します(コーキング:木工ボンドまたはエポキシ系接着剤使用)
外板仕上げ
- 平・半丸・丸ヤスリの中目または 120 番サンドペーパーを使って外板を削ります。→荒削り(船尾ブロックがある場合、ここで船体ラインを合わせます)
- サンドペーパー(#180 ~ 240)を使って船体表面を滑らかな面に削ります。
※サンドペーパーは、角材や棒材に両面テープで貼りつけます。
●木片、丸棒、割り箸に両面テープでサンドペーパーを付けておくとペーパー掛け作業に便利です。
マスト・ヤード
- 丸棒の端面に削る寸法の円を描きます。
- 端面の円に合わせて先端部を削ります。(削ったところを赤く塗っておくと良い。)
- 丸棒全体をカンナ・ナイフを使って、荒削りします。
- 平ヤスリ・ペーパーヤスリを使って、端面の円形まで削り仕上げます。
塗装
- 下地塗料のラッカーサフェーサーは、上塗り(仕上げ塗料)の色が白の場合(日本丸等)に限って、白いサフェーサーを使います。その他の色の場合は、グレー色のサフェーサーを使います。
- 下地塗装後、320 番から 400 番程度のサンドペーパーで磨きます、凹凸の具合でこの作業を繰り返します。
- 吃水ゲージを使って吃水線を引きます、線にそってマスキングテープをしっかり密着させます。
仕上げ塗装は、少し薄めに 2 ~3回に分けて重ね塗りすると失敗が少なくなります。 - 金属塗装には、メタルプライマーを使い密着性を高めます。オイルステイン塗料は、木質感を強調すると同時に白木を風格ある色に着色します。布又はスポンジで塗り、すぐに乾いた布で表面をのばします。( 均一に塗るため、一度、布に含ませて新聞紙等にこすり付け余分な塗料を落としてから、部品に塗り広げます。)
ロープ作業
ロープ作業で、先端を針の様に尖らせて作業をすることが出来ます。ロープを硬くしたい箇所に、瞬間接着剤を少量付け、ニッパー・ハサミ等で先端を斜めにカットします。ブロック・デッドアイの穴通しや、布帆の取り付け等、作業がしやすくなります。
ロープ結束
※結び目には緩み止めとして瞬間接着剤を使う
帆船模型「ラットライン]技法
はじめに
- 木製のレーザー加工部品は大変精巧にできています。
レーザー部品のつなぎ目に板のオモテとウラからカッターの刃を入れ、丁寧に部品を外します。 - 使用する番号の部品だけを取り出し、残りは口紙と一緒にビニール袋にもどしておきます。
接着剤
- 主に木工用ボンドを使用します。
- 万が一、接着に失敗しても、水を含ませると外すことができます。
- 木工用瞬間接着剤は、接着時間が短いので作業が早く進みますが、失敗すると取り外しができません。また、接着部ではない場所に付いてしまうと水滴のような跡が残ってしまいます。十分な注意が必要です。
塗料
- リキテックス製カラーとタミヤ製カラーを推奨しています。
リキテックス製カラーは木部に対して発色性が良く、延びも良いので非常に塗りやすい塗料です。タミヤ製カラーは主に金属パーツに使用します。(ただし帆船模型では、船体にサフェーサーをかけたあと、タミヤ製スプレーで塗装するのが一般的です。)
屋根材の加工
自分で加工が必要な屋根部分について
切断の仕方
- 割れ防止の為に切断付近に水を含ませます。
- 余分な水をふき取った状態で、慎重に数回繰り返して切断します。
曲げ方
- 瓦の曲げは、水またはぬるま湯を浸けて、ビンなどに押し当てて曲げ癖をつけます。
- 曲げ癖をつけたまま、乾燥させてから取付けます。